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労基署が労働者と判断できないから放置される実態 #6

我々の実態はスーパーホテル正社員

ある日の深夜のことです。氏家さんは、ふとシフト表を手に取ったそうです。それは、「8月度勤務表」と書かれたスーパーホテルの社員が運営した時代のシフト表でした。シフト表をめくると、2017年11月まで遡れたそうです。そのシフト表には、つぎのような上田さんの書き込みがあったそうです。

総務部高木さん お疲れ様です。上野入谷口12月分アテンダント給与書類FAX致します。

2017年12月のシフト表

2017年12月のシフト表

スーパーホテルが雇用するアルバイトをまったく関係ない第三者である業務委託の上田さんに労務管理をさせていた実態に氏家さんは気づいたのです。それもそのはずです。彼女は、スーパーホテルの社員のフリをしてアルバイトたちを使っていたからです。

氏家さんはデスクの引き出しなどを調べて、さまざまな労務資料を発見します。そのうちの「アルバイト勤務報告書」という給与書類が100枚近く見つかります。しかも、以前に在籍していたアルバイトの給与明細までも一緒にありました。

下の表は、その「アルバイト勤務報告書」にあった「所属長確認印」と「所属長印」の2つから管理者の実態をまとめたものです。所属長確認印は、勤務日ごとの勤務終了後に管理者が押す確認印です。そして、所属長印は、おそらく総務部へFAX送信する際の店舗責任者が押すものなのでしょう。

スーパーホテルが雇用するアルバイトは、業務委託の支配人・副支配人、そしてスーパーホテル社員の混成で管理されていたのです。しかも、労務管理は業務委託の上田さんの仕事でした。

私は、氏家さんがつくった表に登場する人物をJR上野入谷口の「店舗パソコン」から見つけることができました。それがつぎのようなものです。

2017年12月6日の「RE:シフトについて」というメールでした。芝原次長が「成川さん、上田さん」と書いたものです。その添付ファイルには、エクセル「上野シフト」と題したシフト表がありました。「上田さん、成川さん、近藤さん、高橋さん」のJR上野入谷口でのシフト勤務の予定のことです。なお、高橋さんだけ業務委託なのか確認が取れませんでした。

それ以外の3人のうち2人は、「SuperWare15」で紹介する「支配人着任のお知らせ」で業務委託だと確認できました。また、上田さんは本人の言葉だけでなく文書で業務委託だと判明しています。

それから2018年1月20日になると、コンサルタントセンター江口氏より「入谷口フォロースケジュールです。」というメールが送られました。このメールの添付は「入谷口スケジュール」なるものがあります。上田さんの1月27日は夜のシフトで25時ころ終わり、ほとんど寝る時間がないまま翌28日5時30分から朝業務が始まる計画となっていました。しかも14日連続の勤務となっています。スーパーホテル社員の小林さん、江口さん、細川さんが法定労働なのと対照的です。

2018年1月27日の「宇都宮スケジュール」というメールでは、近藤さんが色んな店舗に派遣されているのがわかります。添付の「大原支配人引継ぎスケジュール」というものがあり、業務委託の近藤さんはJR上野入谷口に27日まで運営して、2月3日には「スーパーホテル宇都宮」の新人業務委託の引継ぎに加わります。

2018年8月30日の龍頭支配人あてのメールがあり、「RE:錦糸町人員計画変更の件」と題するものでした。メールの宛名には、「社員と業務委託」が混在する異様なものです。本文には、龍頭支配人が9月26日~10月2日まで支配人代行となっていたことが書いてあります。じつは10月2日以降、再び2週間の運営指導で龍頭さんがやって来ていたのです。その際、「スーパーホテル東京・錦糸町駅前には、元競輪選手だった業務委託の支配人がいる」ことが話題にあがった記憶がありました。

このメールを送信した「今泉千春」氏は、大木育支配人から仲の良い人と聞いていた人物でした。元は業務委託の支配人で大木支配人と同じく社員となりました。

代行運営する業務委託の人たちは、各ホテルでスーパーホテルに雇用されるアルバイトを使います。アルバイトは、代行運営する業務委託の支配人・副支配人を社員だと思って命令に従っています。事実、JR上野入谷口で我々が引き受けたアルバイトたちが、上田副支配人のことを社員と思っていました。

同じことが裁判提訴後にも判明します。氏家さんが雇用したアルバイトの一人は、じつは近隣のスーパーホテル浅草店で業務委託だった夫妻の奥様でした。スーパーホテル社員のフリをするのではなく、このご夫妻は雇用するアルバイトをスーパーホテルと雇用契約を結ばせたあとも、雇用主のように振る舞ってスーパーホテル浅草の運営に使っていたのです。

ちょうど2019年11月頃、アルバイトの退職でフロント担当がおらず、我々は過労死の兆候を自覚しながら働く状況でした。偶然、お二人の連絡先がわかったのでアルバイトをお願いすることにしました。ご主人の高槻さんは、スーパーホテルの芝原次長より正社員として誘われているので働けないが、奥様の青木さん(高槻さん)は助けても良いと言ってくれたので雇うことにしました。

しかし、氏家さんが雇った青木さんは、スーパーホテルのスパイだったのです。スーパーホテル側(被告)乙第40号証として、青木さんは偽証して裁判所に提出しました。もちろん、我々は青木さんの偽証を立証しています。その1つに青木さん自身が我々に送ったメールの証言と写真です。違法な労働実態を青木さん自身が行っていることで、証人としての信用性を疑わせるものです。さらにスーパーホテル業務委託契約というものが、「スーパホテル社員の立場」を業務委託契約で偽装したものに過ぎない立証にもなっています。

要するに我々(業務委託の支配人・副支配人)は、労基法上の労働者なのです。ただ個人事業主などの契約条件を強いられて、事業者なのだと偽装されているのに過ぎません。

労働基準法9条の定義と偽装

労働基準法9条の定義と偽装

このような労働基準法を無視したスーパーホテルの事業活動に賛同するものだけが、東日本エリア直営店総支配人大木育、奥様の川津さんのような夫妻が「正社員」となる好待遇を掴めるのです。

SUPERWARE15(スーパーホテル社内管理システム)

社内管理システムとは何か?

我々が90日間の研修で使用した「フロントオペレーションマニュアル2018」の「【11】その他」の「6.SuperWare」によると、「目的」につぎの記載があります。

アンケート内容の閲覧・点数ランキング・マニュアルの閲覧・写真や原紙などのデータの保管・回覧板などの閲覧、稟議書の申請・承認など社内情報を共有するツールを活用しましょう。

目的を読めば、一目瞭然だと思います。「SuperWare15」は、まさしくスーパーホテルの「社員」と「経営陣」が共有して使うものです。独立した自由な裁量のある事業者の部外者が使用すべきものではありません。

その代表例を「ワークフロー」「回覧板」「シェルパ」から紹介します。

経営陣に承認をもらう「ワークフロー」

SuperWareはスーパーホテルの社員でなければ使えないものである最大の証拠は、「ワークフロー」にあると言っても過言ではありません。つまり、「稟議」の許可をスーパーホテル役員にもらう仕組みだからです。

しかも稟議をあげる事柄は、スーパーホテルのコンサルタント部の社員が「許可や指示」したものに限定されています。しかし、それでも「否認」されることもありました。さまざまな種類の稟議が行われます。「稟議経路一覧表」というものがあり、「分類」と「フロー名称」など、決裁をもらう先をワークフローの申請画面のルートをきちんと指定しなければなりません。金額が大きくなると役員決裁となっていました。知らないうちに改訂されており、中本係長よりメールが来たものを紹介します。

そのうち、JR上野入谷口で行われた稟議に関して見てみます。

補償の稟議について、ロシアからの宿泊客のAirpodsが清掃後に紛失したものを紹介します。5回、10回では終わらない紛失が続いたあとです。芝原次長の指示で、稟議を書くよう言われました。下の通り、「指示メール」には稟議内容まで指定しています。

芝原次長のメールによると「【決裁理由】」として「宿泊者本人(●才の少女)の訴えに疑いようもなく」と書かれていました。同一清掃員の作業後に何度も紛失が起きており、その他の補償されなかった宿泊者にもクリーンは責任を持つべきでした。

それ以外について、種類別に紹介します。まず、アルバイト求人広告費の稟議についてです。

アルバイトの求人広告は、1ヶ月あたりの掲載に広告費が10万円以上と高額です。下の写真の稟議がそうでした。スーパーホテルの管理職社員(支配人)として、求人広告会社はスーパーホテルと取引する見積書となっております。そもそも求人広告会社は、我々個人とは契約しません。当然、支払いもスーパーホテルと求人広告会社の間で行われます。

この稟議承認後、求人広告会社から「申込書」をFAXするよう要請されました。その申込書の記載内容は、氏家さんがスーパーホテルに所属する店舗責任者、つまり、雇用された管理職社員(支配人)として署名捺印させられています。スーパーホテルが我々に管理職社員だと、求人広告会社に名乗らせたものです。アルバイトはすぐ辞めるため、このような稟議を年3回くらい書いた記憶があります。2社分の申込書を公開します。

つぎに「店内サイン看板等撤去及び復旧工事の稟議」では、下の写真の「【内容】」にある通り、「コンサルタントよりご指摘があった」と書きました。もちろん、スーパーホテルに指定された業者から見積もりを我々が取って、添付したうえで稟議を上げます。

なお、この稟議は、つぎで紹介する「回覧板」にあった「美観維持について」に対するものです。東日本エリアマネージャーとして、東日本エリアの全店に芝原次長名で「必ず11末、明日までに対応済みとして頂きますようご協力のほど」と記載した指示が出されました。我々は、その指示に従い、中本係長の直接に現場での指示された内容を合わせて稟議を上げました。ゆえに写真の「決裁状況」にある中本係長と芝原次長の「コメント欄」に決裁するよう意義を説明とお願いが書いてあります。

そのつぎに「【再】休暇制度について」は、労働基準法の無視に立脚した制度でした。「相互休暇・自店舗休暇・副支配人休暇」の3種類がありました。しかもスーパーホテル役員に許可をもらって休めるようになっています。このうち相互休暇を紹介すると、2つの店舗を1組のカップルが2つの店舗に分かれて運営することで、もう1組のカップルを休ませるしくみでした。当然のように雇用関係のない店舗アルバイトを使って運営させます。

休暇マニュアル

休暇マニュアル

社員・業務委託が共有する「回覧」

「回覧板」は、スーパーホテルの取締役や社員が我々に対して「命令」するためのものです。命令する種類は、多岐に渡ります。

1つ目は「クールビズ終了のお知らせ」です。本文中には「10月15日を持ちましてクールビズの期間が終了致します。」と記載されています。強制的に「全店統一の冬服」に変更させられます。労基署と伊藤裁判長は「統一的サービス品質を保つ」ためであれば、独立した自由な裁量のある事業者が従うのは当然だと言っていました。

SuperWare回覧「クールビズ終了のお知らせ」

SuperWare回覧「クールビズ終了のお知らせ」

2つ目は「【衛生検査】2019年度下期 店舗衛生検査日程」です。業務委託の支配人・副支配人とコンサルタント部の社員に連名で送っています。この命令は、非常に違和感があります。スーパーホテルの「社員」と「業務委託(我々)」が業務を共有しているから、送信先が連名にできるのです。

3つ目は「【重要】経理処理に関するお願い」です。本文中には「この2つのルールをご存じない店舗がございましたので、回覧させて頂きます。」と指示の通りの業務遂行を命じるものでした。

SuperWare回覧「【重要】経理処理に関するお願い」(抜粋)

SuperWare回覧「【重要】経理処理に関するお願い」(抜粋)

4つ目は「再回覧【第2回】スキルアップ研修のご案内」を紹介します。店舗の事務室にあるパソコンは、じつはアルバイトと共有して使うよう指示されています。スーパーホテルが、氏家さんが雇用するアルバイトにスーパーウェアで直接業務指示していました。パスワードとアルバイトの氏名を登録するとアルバイトが使用できるようになります。アルバイトは、氏家さんの指示とは関係なく、スーパーホテルの業務指示で働くことができるのです。

5つ目は「【議事内容】首都圏甲信越エリア支配人MTG」を見てみます。支配人と副支配人は別々のエリアミーティングに出席する義務があります。これはスーパーホテル業務要項の「20.研修・会議要項」にありました。スーパーホテルの社員店の支配人なども参加して行われます。自発的に我々が議題を決めて話すのではなく、社員が一方的に話して賛同するフリを共有するものです。この場で我々にやらせる予定の「新ポイントシステム」の概要なども説明されました。

6つ目は「★重要★支配人総会出席時の身嗜み」です。副支配人総会でも同様のルールを再確認で指示されました。それは、両総会には、ホテルオーナーなどが臨席するからです。

7つ目は「【期限:11月5日(火曜日)15:00迄】10月度数値管理の提出のリマインド」です。月間営業報告書の提出期限厳守を指示する回覧でした。

最後は「とくとくカード電子化(SSM)についてのご案内」です。スーパーホテルが新しくはじめるサービスの概要を我々に伝えるものです。この回覧と添付のマニュアルに従って作業します。

社員・業務委託が共有する「シェルパ」

マニュアルの本文にある「目的」には、「シェルパの目的を明確にする。何故マニュアルが必要か?また、操作方法を説明して各部署でマニュアルを作成して頂くため。」と書かれていました。こうして作られたマニュアルは、我々が数えただけでも1400ページくらいありました。

スーパーホテルからISO内部監査もある

2018年11月1日「【入谷口】ISO内部監査の日程に関して」というメールが送られて来ました。メールの差出人は、スーパーホテルの経営品質本部CS推進部の片岡さんです。彼女は表題の通り、ISO内部監査をするとの連絡をして来ました。我々はISOに着手していません。

2018年11月1日「【入谷口】ISO内部監査の日程に関して」というメール

2018年11月1日「【入谷口】ISO内部監査の日程に関して」というメール

SuperWare回覧板で案内された資料は手元にありませんが、ISO内部監査までに「F0801」というコード番号のついた「教育実施報告書」を清掃作業者に書かせるよう指示がありました。しかも1人1枚となっており、書かせて返却させるまで確認しなければなりません。やっと全員分が集まって、スーパーホテルに提出しました。この研修の講師は私です。研修を実施したことにしろというのです。

「F0801」というコード番号のついた「教育実施報告書」

「F0801」というコード番号のついた「教育実施報告書」

私は、いつも清掃朝礼(メンテ朝礼とも言う)が9時40分から毎日行っています。主催者は副支配人の私であり、清掃業者((株)スーパーホテルクリーン)の社員のように仕事を私はさせられています。彼ら従業員の遅刻や勤務態度などを指導監督する立場です。

その朝礼において、私は「ISOシステム統合研修」の講師を務めたことになっています。私は「どこの会社の社員なんだろう」と思いました。しかも私がISOの研修など受けておらず、まったく内容を知らないのです。

11月13日、ISO内部監査に片岡さんがやって来ました。メールの通り、最初の30分くらい保管書類をあさっていました。片岡さんは「内部監査チェック項目」というA3の紙を渡して、我々と3人で確認をはじめました。片岡さんとピンク色の部分について、つぎのようなやり取りをしたと記憶しています。

片岡さん No.7の利害関係者とはどのような方がいますか?
我々 わかりません。
片岡さん 業者です、たとえば清掃業者などです。続けてNo.10のISOの経営層の責任者は誰ですか?
氏家さん 経営者の僕の上に経営者がいるんですか?誰ですか?
片岡さん 山村社長です。つぎにNo.11のISOの管理責任者は誰ですか?
氏家さん わかりません
片岡さん 経営品質部北原本部長です(怒った口調)

実際に使用した「内部監査チェック項目」

実際に使用した「内部監査チェック項目」

我々に答えろというのが無理な話でした。スーパーホテルの研修期間を通して、一度もISOの話なんて聞いたこともなかったのです。

最後に「アスクルの納品書」に支配人・副支配人の印鑑がないなどの指摘を受けました。それで片岡さんより次回のISO内部監査までに改善するよう命じられました。そのことを「ISO内部監査の是正欄」に「納品書の印鑑を押すこと」などを氏家さんが書かされました。

あとでSuperWareのシェルパにある「統合マニュアル(品質・環境)」を我々は見てみました。すると「5.3当社の役割、責任及び権限」とあり、明確に「当社」に我々が組み入れられていることがわかります。また、役割において「店舗(支配人)」は最下段に位置した組織図に含まれた存在であることが明確にわかりました。

こうしたISOの取り組みは頻繁に行われました。2019年12月27日「【ISO・美観】朝食メニューPOPの件」というメールで、たくさんのPOPを私に作らせて、写真撮影して完了報告のメールを求められました。

高額賠償の脅迫による「止まらぬ死への労働」

我々は、労働放棄すれば高額賠償される「殺人的業務」を自ら喜んで契約したように偽装されました。280日目頃、この「死への労働」を改善しようと行動を起こします。事業者間契約なので、弁護士や公正取引委員会、中小企業庁などの法律の救済を探しました。

しかし、行政機関からは「労働に当たるので労基署へ相談する」よう勧告されました。また、弁護士へ相談すると「労働者の証明」をしなければならないが、労力に見合う判例が過去にないから助けようもないと言われます。

「死への労働」を止められず、動悸と息切れ、頭痛、痙攣、体温の異常上昇の状態が続いたまま、働いていました。1年が経過したことを実感したのは、契約更新でした。

2019年9月18日で、この業務委託が終了します。スーパーホテルの高森次長、芝原次長、中本係長より「委託料や住居の追出し」で脅迫されつつ働いて来ました。宿泊客に警察を呼ばれるほど、劣悪な清掃業務を行うスーパーホテル子会社のスーパーホテルクリーンの業務改善を求めました。それは、私や氏家さんの仮眠時間がクレーム対応で取られてしまい、死んでしまうからです。しかし、親会社のスーパーホテルは、子会社の業務指導はせず、我々の「契約更新の取消し」を脅迫材料にして、我々は抗議を止めさせられます。

契約更新の方法は、当然のように契約条件なしで「我々に署名捺印だけ求める」ものでした。スーパーホテルの都合で正副2部の契約書の1部を返還されます。その際、2018年10月の契約開始頃にスーパーホテルが委託報酬を10万円くらい増額した追加契約がありました。その契約書に署名捺印させて、契約書を取り上げて返還しませんでした。

あろうことか契約更新後、契約更新の合意書と一緒にスーパーホテルは送りつけて来ます。その送り状にも2019年10月23日と日付があり、対等な契約行為が行われたのではなく、脅迫による偽装契約だとわかる証拠です。

そもそも委託報酬を増額した契約書は、アルバイト募集の時給増額を表彰するものでした。スーパーホテルの委託報酬が違法に安いことを認めて増額した証拠の契約書です。スーパーホテルはまずいと思ったのか、契約更新で契約満了したあとに一緒に同封して返還したのです。

2019年8月、公正取引委員会から通知書「違反なし」が来た頃から我々の体は限界を越えていました。やっと相談に応じてくれる機関が見つかりました。

それが労働組合だったのです。

2020年1月に労働組合に加入して、団体交渉が2月7日に行われました。しかし、スーパーホテルの一方的な業務の追加や変更が行われました。我々が服従することがこの業務委託契約の内容です。

なぜなら、「昭和60年報告」で労働者と判断できなければ、労基署によって「事業者扱い」されて、事業者だとする理由で行政機関と裁判所が日本国憲法の人権蹂躙を公認しています。スーパーホテルは、利益源泉の「労働法脱法」を熟知しています。つぎのような「段階的命令の服従させる」意思表示がありました。

第1段階は、「自由な裁量のある独立した事業者」の運営するホテルの職場占拠です。2020年3月6日、15時のチェックイン開始直前、芝原次長及び大木支配人、女性社員2名が店舗に来ました。そして、女子社員2名が業務剥奪と占有を開始します。そもそもチェックイン15時まで上野警察の指導もあり、部外者の出入りを禁じています。理由は、清掃業者が全室ドアを開けて清掃するため、連泊客の貴重品などの盗難が相次いだからです。

さらに24時間営業のホテルを「フロント営業時間15時~24時」と時間制限をつけています。それは、アルバイトを雇えないほどの激安委託料にするためでした。予算がないので業務委託のカップルが24時間無休で働くことになります。しかし、仮眠や休憩を取らせて死亡しない程度にするために「フロント営業時間」という意味不明な営業時間の制限を設けているのです。

また、翌日の3月7日は500日以上の無休労働で倒れていました。我々は「死の恐怖」から110番通報して、警察の力でスーパーホテル社員らを退去させました。氏家さんが具合悪くパジャマ姿で額に冷却シートを張っており、私の隣で一緒に警察と話す様子があります。

2020年3月7日、我々が警察と話す様子

2020年3月7日、我々が警察と話す様子

第2段階は、暴力による実力行使で服従させることでした。3月24日、代表取締役副会長山本晃嘉氏、奥森賢治部長、芝原邦佳次長、内田辰也課長、大木育直営店総支配人の男性5名が襲撃に来ました。女性の私一人が接客していたときです。山本晃嘉副会長は、お客の目の前で私に向かって大きな声で脅迫します。

「自由な裁量のある独立した事業者」の運営するホテルに乱入して、暴力で事務室に監禁したのです。しかも山本晃嘉副会長は「業務妨害」だと言って、接客する宿泊客へのサービス業務を妨害しました。

私は社員ら5名を見て、恐怖で警察に110番通報して助けを求めます。このあと、山本晃嘉副会長が我々に向かって「出て行け」と発言しています。

我々の弁護士にも「解約に走らな(する)」と発言しました。このとき暴力による実力行使を防ぐために呼んだ警察から「次回は介入しない」と言われてしまいました。

2分立つことができない「過労死」寸前の状況のなか、我々はとりあえず「山本晃嘉副会長の出てけ!」に従います。着替え1日分しか持てない状況で、住居だったホテルからスーパーホテルによって追い出され、ホテル暮らし(ホームレス状態)が40日以上となりました。

2020年5月28日、この物語の最初の記者会見を行ったのです。

証拠・資料

稟議経路一覧(2018年12月17日改定)

クールビズ終了のお知らせ

SuperWare(スーパーウェア)

休暇制度

ISO内部監査チェック項目