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会社自慢の説明会 #2

2018年4月21日、「SUPER DREAM PROJECT」の説明会は、品川駅近くの貸会議室で行われました。

13時30分~16時で行われ、就職の会社説明会のようでした。1つのテーブルには、参加予定者の名前が書かれたネームプレートと資料が4つずつ置かれていました。こうしたテーブルが、全部で5つあったと記憶しています。

Super Dream Project 説明会の様子(フランチャイズWebレポートより)

Super Dream Project 説明会の様子(フランチャイズWebレポートより)

あとで知ったことですが、説明会には新入社員の「サクラ」が混じっていたそうです。スーパーホテルPremier銀座の上原副支配人が口を滑らせて、“サクラ”の存在を言いました。彼女自身、新入社員の頃に参加したそうです。

「政・官・財」が認めた“開業資金”の貯蓄プロジェクト

司会進行役は、スーパーホテル支配人採用グループの橋本課長代理でした。3分も経過しないうちに室内は暗くなり、プロジェクターでビデオが上映されます。スーパーホテルの裏側に密着した番組など、テレビ放送の録画を再編集したものでした。

番組制作側の意図だと思いますが、“厳しい研修”と“国際的な職場”を印象づけるシーンがありました。たとえば、男性の研修生に「マンツーマン」で指導者がはりつき、厳しい口調で指導するシーンです。ビデオを見ている側が言われた気分になるようなものでした。また、ある女性の研修生は、イタリア語と日本語を使い分けて接客するシーンがありました。私も氏家さんも海外生活の経験があり、多国籍な職場の方が働きやすいと思ったことを覚えています。

続けて、SUPER DREAM PROJECTで夢を叶えた体験ビデオが流れました。居酒屋を開業したい夫婦が開業資金を得るため、スーパーホテルで貯金して居酒屋をオープンさせ、のちにクラフトビール店に改装する資金まで手に入れたというドキュメンタリーです。この金融機関の融資を受けず、開業資金をつくった話は「3,000万円貯まる仕事」だと、我々に強く期待させてくれました。

それからワークショップがあり、さらに橋本課長代理による会社概要の紹介がありました。我々は、「政・官・財」の表彰から社会的評価の高い会社だと思いました。

「政」とは、政府のことで2016年に受賞した「日本サービス大賞」のことです。総理大臣や関係大臣が臨席する権威あるものでした。

「官」とは、行政のことで2016年厚労省が“女性にやさしい企業”と認める「えるぼし」評価の最上位ランクの認定がありました。また、ホテル業界では、唯一の「エコファースト認定」を環境省より受けています。

そして、「財」とは、業界団体や経済界のことで2009年と2015年に受賞した「日本経営品質賞」です。有名企業のごくわずかしか受賞できません。ホテル業界では「リッツカールトンとスーパーホテルのみ」との説明でした。

この会社ならば、「信用できる」と我々に感じさせました。

説明会で配布された経営品質賞受賞のPR書類

説明会で配布された経営品質賞受賞のPR書類

募集内容の説明が10分もない

最後、やっと募集内容と質疑応答となりました。おそらく終了の時間まで20分もなかったと思います。ざっと配布資料の「支配人・副支配人の業務委託契約にあたって」を読み上げていました。

説明会で配布されたパンフレット「支配人・副支配人の業務委託契約にあたって」の表面(左)と裏面(右)

説明会で配布されたパンフレット「支配人・副支配人の業務委託契約にあたって」の表面(左)と裏面(右)

要点をまとめると、選考過程を通過して、研修で「合格認定」をもらうことが契約条件だったことです。橋本課長代理は、「50日間研修」という呼び方で説明していました。そして、この研修に参加するための選考は、倍率が“5倍~10倍”の狭き門ということでした。

また、どの募集広告にもなかった「保証金150万円」が、新たに追加されていることに氏家さんが気づきます。しかし、時間がなかったので、どのような趣旨の保証金なのか聞くことを忘れてしまいました。

橋本課長代理の説明はまさに募集広告の通り

我々は、つぎの事項について、あらかじめ用意していました。これらのことを必ず確認しなければ、我々は応募することはできません。

確認事項

  • アルバイト人件費の負担は誰
  • 連帯保証人は必要なのか
  • 契約期間は本当に4年間なのか
  • 法人契約はできるのか

このうち(1)は、橋本課長代理より「委託料とは別に別途、部屋数に応じたアルバイト補助金をお支払いします。地域ごとの最低賃金を考慮したものです」と口頭で確認できました。やはり嘘じゃないとわかり、我々は興奮しました。また、(2)については、橋本課長代理が「就職の際の身元保証程度のものです。事業の連帯保証人ではありません」と口頭で確認できました。

そして、(3)も橋本課長代理から「契約期間は4年です」と口頭で確認がとれました。スーパーホテルがさまざまな求人広告で、まさに宣伝する通りの内容だったのです。

質疑応答の時間は、途中で打ち切られるほど短く、10分もありませんでした。

法人契約できず「個人資格のみ」対象

我々は、(4)について質問しました。しかし、終了時間が来てしまい、説明会の終了後、個別で橋本課長代理に質問します。すると彼女は、つぎのように答えてくれました。

法人契約は、スーパーホテルが認めた者を法人化させた場合しかありません。個人資格なら応募できます。

とても意外な答えでした。なぜ法人契約ができなくて、個人資格にこだわるのか我々は理解できません。しかし、我々にとって「4年で3,000万円」を貯めるチャンスであることは変わりませんでした。こうして、我々は(1)~(4)のすべてを確認して、「個人資格で50日間研修」に応募することにしました。

証拠・資料

説明会配布物_1

説明会配布物_2_LohasReport

日本サービス大賞

えるぼし認定

エコ・ファーストの約束