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第4回本社研修 #7

「重要な時系列B」の通り、2018年7月10日、第4回の「本社研修」は、つぎの2つの講義とテストがありました。

「重要な時系列B」 2018年6月生本社研修スケジュール(当初計画)

「重要な時系列B」2018年6月生本社研修スケジュール(当初計画)

建設企画部【設備・クリンネス】

講師は、スーパーホテル建設企画部の對馬課長です。

受託した店舗で起こるトラブル発生時の対応説明。また、設備の不具合の防止、クリンネス、設備の緊急故障対応マニュアル、大浴場運営管理マニュアルなどについての説明を受けて、このマニュアルに従って仕事するよう指示されました。

なぜなら、スーパーホテルが用意した設備は、スーパーホテルの指示通りでなければ、当然のように不具合を起こしてしまうからです。

また、スーパーホテルの下請け業者となる「我々」が、それ以外の「下請け業者」を管理するしくみであると説明されました。だから、新しい取引業者が突然店舗に入って来ることはよくあります。訳も分からぬまま、社印を代わりに押すこともありました。

その証拠につぎの書類の下部の「※」には、手続き方法を指定しています。すなわち、社員のフリをしてハンコを押せと言っているのです。もはや独立した自由な裁量のある業務委託だと、我々のことをスーパーホテルは認識していないようでした。

※上記提出書類の申請名義は「株式会社スーパーホテル」になり、社印が必要になります。

最後は「Superware15(スーパーホテル社内管理システム)」の稟議申請の説明がありました。我々はスーパーホテルの経営陣からあらゆる許可を「稟議」によって、得ることになっていました。まるっきりスーパーホテルの社員です。しかし、我々は「4年で3,000万円ためる仕事」を得るため、どんどん覚えて行きました。

社長レクチャー

講師は、スーパーホテル代表取締役山村社長でした。3時間にわたり、社長がスーパーホテルで携わった事業について、いきいきとした実体験の話を聞けました。

社長を中心に大きなテーブルに研修生12名が座りました。テーブルを取り囲むように、同社の社員が20名くらい、その外側に座って社長の話を一緒に聞いていました。

社長によると、会長と社長は店舗にふらりと出かけて、店舗の支配人をよく叱っているなどのエピソードを語っていました。我々も“叱られる”ことがないよう「しっかりホテルを運営しろ」と、警告じみた指示を受けました。

「仕事の意義」という紙を配って、その内容を社長自ら説明しました。また、旅行サイトのクチコミ評価点数の年間グラフなどの説明がありました。スーパーホテルが金儲けして来たプロセスを聞くことができ、我々が「4年で3,000万円ためる」仕事を得るため、ここに来たことを再認識しました。

「仕事の意義」、7月10日本社研修「社長レクチャー」配布資料より

「仕事の意義」、7月10日本社研修「社長レクチャー」配布資料より

ただ社長より、我々のビジネスプランに対して「しょうもないものはやめて、うちで働け。1億、2億、なんぼでも稼げる」と言われました。我々は、苦笑いするしかありませんでした。

社員で「1億2億も稼げる」ならば、もはやこの「カメレオンみたいな」業務委託は何なのだろうかと、我々は思いました。

そして、トドメは質疑応答の時間でした。

氏家現在、目指すべき支配人は誰でしょうか?  差し支えなければ、お教え下さい。

山村社長 松本天然温泉で法人契約する社長の渡辺支配人や。渡辺はな、客室をきれいにするために毎日、清掃業者と一緒になってジャージ姿で作業すんねん。作業員と一緒に汗をかいて、掃除のやり方を直接指示すんねん、立派やと思ったで。

氏家あーそうですか。ジャージで社長自ら掃除するんですか。

氏家さんはショックだったのか、それ以上しゃべりませんでした。法人契約や個人事業者の立場は「肩書」だけであり、もはや“ただの社員だ”と私は思いました。しかも法人社長が他業者の清掃員に直接の作業指示をしていたのです。

清掃業者はスーパーホテルより仕事を請負っています。清掃現場の支配人より仕事を請負っていないのです。考えるだけでも混乱するしくみとなっています。

講義の終了後、渡辺支配人の行動について、氏家さんは「法人代表が他社の従業員に指示してケガさせたら、大変なことになるのに…」とつぶやいていました。確かに、私もどうして別業者の仕事に「指示ができる」のだろうかと思いました。

確認テスト

最後は筆記テストがありました。

出題内容は、経営理念、サービススタンダード、スーパーホテルの企業情報、セールスポイント、研修センターの経営品質数値、じゃらんのクチコミ、しゃべり方、火災時の避難誘導などが出題されました。

この出題の内容から「自由で裁量のある独立した事業者」として、受講すべき研修なのかと我々は疑問ばかり頭に浮かびました。

証拠・資料

社長レクチャー配布資料

7月10日実施の確認テスト